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「ひらがな」はなめらか、「カタカナ」はカクカク、なぜ?

今回は、ひらがなカタカナについて…

日本語の言葉、文章は基本的に、漢字、ひらがな、カタカナで構成されています。

なぜ、「ひらがな」はなめらかな感じで、「カタカナ」はカクカクしているのでしょうか?

 

 

まず、日本語の文字の歴史は、中国から漢字が入ってきたことから始まります。

その後、日本語の音を正しく表記する為に、漢字の意味は全く関係なく、音だけを当てはめた使い方がされるようになりました。万葉集に多く用いられているので、「万葉仮名」といいます。

 

「万葉仮名」は「仮名」と言いますが、「日本語の音に当てはめた漢字」のことです。

つまり、万葉集の原文はすべて漢字なのです。

 

☆ 日本語の「こころ」と書きたい!→「許己呂」と書こう!

☆「やまと」と書きたい!→「八間跡」と書こう!

という感じですね。まるで、ひと昔前の「夜露四苦(よろしく)」のような…笑

この万葉仮名で使われた漢字を、簡単に書きやすくするために崩して作られたものが、今の「ひらがな(平仮名)」になります。

そして、漢字の一部をとって作られたものが、今の「カタカナ(片仮名)」になります。

 

「ひらがな」は主に、女性が使い、

「カタカナ」は主に、お坊さんが漢文を学ぶときに、漢文の横に、日本語で、簡単にメモするために使っていたとされています。

 

ひらがなもカタカナも、元は漢字です。

例として、「い」「イ」、「え」「エ」、「な」「ナ」、「も」「モ」の、漢字からの変化を紹介します。

  • 「い」と「イ」
  • 「え」と「エ」

  • 「な」と「ナ」
  • 「も」と「モ」

ひらがなは漢字を崩して簡単にし、カタカナは漢字の一部をとって簡単にしています

漢字からの変化の仕方に違いがあったのですね。

 

しかし、カタカナは、すべてが漢字の一部をとったものではありません。

例えば「ツ」は、漢字の一部ではなく、全体から変化して「ツ」になりました。

  • 「つ」と「ツ」

カタカナ、頑張ったけれど、いい感じに一部をとることが出来なかったのでしょうか…?

真実はわかりませんが笑

このように、他にもいくつか例外はありますが、基本的に、

「ひらがな」は漢字を崩して出来た文字、「カタカナ」は漢字の一部をとって出来た文字ということになります。

(「漢字の一部をとった」といっても、とても無理矢理感のあるものもありますが…笑)

 

なので、ひらがな はなめらか、カタカナ は漢字の楷書ようにカクカクしているのです。

カタカナを書くときは、漢字(のような点画)を意識して書いてみてくださいね。